前回のつづき
僕の持っているカメラでもなかなかのお気に入り、x100s。
その性能はというと、それはもう大したものでした。
使い始めて暫くは一眼レフ使わなくなりましたからね。
「なんだこれすげー!フルサイズ要らないじゃん!」
とまで思わせるほどの写りをしてくれます。
実際にはAF速度や制度、逆光への弱さ等欠点も多いのですが、鮮やかな色調、優れたWB、高い解像度と高感度耐性が素晴らしく、あまり気になりません。
それに見た目もレトロでお洒落(最後までGRとどちらにするか迷いましたが、ファインダー内蔵であることと、ルックスでこちらを選びました)。
そしてこのカメラ、フィルムメーカーのカメラらしい機能として、フィルムシミュレーションというモードがあります。
往年のフィルムの色をデジタルで再現するというもので、ベルビアをはじめとしたリバーサルからネガまで設定一つで切り替え可能です。
フィルムユーザーな僕はそこでもテンションが上がり、嬉々としてこのモードを駆使し写真を撮ってました。
ただ、いつもプリントする際に、「なんとかもう少しフィルムの質感を出せないかな〜」と多少のもどかしさを感じていました。
確かに雰囲気は出せているんだがあくまでもデジタルっぽさはどうしても残ってしまう。
なんとか寄せていこうと考え、数ヶ月ボディ設定を弄り倒し、撮影しては微調整をするということを繰り返していましたが、WBの調整が非常に難しく、フィルム独特の褪せたような色合いが中々出せませんでした。
それでも諦めきれず、色々探してたどりついたのがdxo。
パソコンでの編集ソフトでした。
こちらにはプリセットとしてかなりの数のフィルムがあり、今は亡きコダクロームから現行品まで数多く網羅してます。単純にプリセットを選択するだけではなく粒状感を含めて色なども微調整できるので、かなり細かく編集が可能。まさに僕がやりたかったことが全てできるソフトです。
必死だった僕はもうなりふり構わず、後からの編集はしないという決意もどこ吹く風といった具合にソフトを即購入。早速使い始めて今に至ります。
自分が使い始めたから、というのもあるとは思いますが、今では後からの編集は大いに肯定してます。
正直、写真なんて自己満足の世界ですから、綺麗ならいいんですよ。綺麗なら。
それに意外と、というか当たり前かもしれませんが、写真の加工も中々難しく、奥が深い。センスも結構いる。
僕は基本的にはフィルムライクに仕上げるだけなので、工程としてはそこまで大変ではないのですが、割としんどい。
これもある種のスキルかなぁ、と今は捉えています。